今回は「避妊の仕方」についてお話ししていきます。
妊娠は、望む方にとってはとても嬉しいことですが
まだその準備ができていない方にとっては
不安要素となってしまったり
中絶を選択する場合
女性は体や心に大きなダメージを受けることもあります。
パートナーとのセックスは
コミュニケーションとしてとても大切なものです。
幸せなコミュニケーションにできるように
あなたやパートナー、そして小さな命、誰にも不幸が訪れないように
ぜひ、避妊について知っていただきたいと思います。
妊娠のしくみ
避妊法を知る上で、まずは簡単に妊娠のしくみをお伝えします。
腟から入った精子は
子宮の中を通って卵管に入ります。
卵巣から排卵された卵子は
卵管の広くなった部分に運ばれて受精します。
受精卵は
1週間かけて精子が通ってきた道を逆に進み
子宮の中に入ります。
月経周期によってフカフカのお布団のように
準備の整った子宮内膜にくっつくことを着床といい、これで妊娠成立です。
つまり、避妊するためにはこの経路のどこかを絶てばいいわけです。
いろんな避妊方法
コンドーム
日本で最も一般的なのは、コンドームでしょう。
精子が子宮内に入ってくることを防ぎます。
また、正しく装着すれば性病も防ぐことができます。
ただし、正しくつけていなかったり
途中で破れたりすると避妊率は下がってしまいます。
ピル
次に有名なのは、ピルだと思います。
ピルは、排卵をしないようにしたり
子宮内膜を変化させて着床しにくくしたり
子宮の出口から分泌される粘液を変化させて
精子が子宮内に入りにくくします。
ピルは避妊効果が高く、女性の意思で避妊ができることがメリットです。
デメリットとしては、副作用を考えなければいけないことと
飲み忘れてしまうと避妊効果が下がってしまうことです。
また、授乳中には使用できません。
子宮内避妊器具
その他には、子宮内避妊器具があります。
子宮の中に入れるので
内膜に着床することを防いだり
精子の動きを阻害したり
精子と卵子が受精するのを妨害する効果もあります。
子宮の中に一度器具を挿入することで
数年にわたる避妊効果があります。
授乳中でも使用でき
世界でも多く使用されています。
注意点としては
子宮内に異物を入れることになるので、感染に注意することと
月経量が増える場合があります。
基礎体温法
こうした品物を使用せずに避妊したい場合には基礎体温法があります。
これは、基礎体温を測定することで
いつ排卵するかを把握して
妊娠する可能性の高い時期には性交渉を控える方法です。
副作用もなく
持病などでピルが使えない女性は有効な手段だと思います。
しかし、発熱したり、疲れやストレスなどで基礎体温が変動してしまうと
排卵時期がわかりにくくなってしまう可能性があります。
避妊手術
避妊手術という方法もあります。
もうすでに何人かお子さんを出産された方は
帝王切開などと同時に卵管を切断したり
男性であれば精子の通り道を切断することもあります。
これらは、手術のため少なからず体に負担がかかることと
一度手術してしまうと
再度妊娠したいと思った時にそれが望みにくくなるため
事前にパートナーとしっかり話し合うことが必要です。
避妊方法のまとめ
これらの方法を組み合わせることで、より100%に近い避妊効果が期待できます。
また、コンドームは性病の予防にもなります。
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